2010-11-02

Cinelli Dinamo ロードバイク自慢

今回はチャリンコの自慢です。
こいつの購入を機にタバコをやめるはずだったという話もあったとか、なかったとか。
子どもができれば山にもなかなか行けまい。近場で旅を味わうにはいかんせん? という逡巡があったとか、なかったとか。
日本ではしばらく前からロードバイクブームだそうで(もう過ぎたかな?)。旅チャリダー歴こそめちゃくちゃ長い僕ですが、ロードレーサー(と敢えて呼びましょう)の購入は今回が初めてです。イタリアに来てから一応、4台目の自転車。

モントットーネでホンダのバイクに乗っていると、「なんだバイクまで日本製か。ドゥカティを知らんのか。おい」てなからかいを受けることもあったので、今度はイタリア車にこだわってみました。ちなみに僕のバイクはメーカーこそホンダですが、エンジンをのぞけばスペインメイドの欧州限定車です。不人気だったようで五年で生産中止、今は免許センター motorizzazione civileくらいでしか使われていないとか。---> バイクはこんなの
チネリです。台湾メイドかも知れませんがイタリア車です。かつてはチネリといえば(イタリア語だとチネッリ)、泣く子も黙るイタリアン高級ロードレーサーメーカーとして日本では不動の人気を誇りました(よね?少なくともサイスポことサイクルスポーツがまだぶ厚くて、背表紙もしっかりしていた頃はそうだった記憶がありますが、当時はロードに興味がない高校生だったので実はよく覚えてません。ヨシダサイクルのキャンピング車に乗ってました)。今はイタリア人ですら知らぬ、弱小メーカーになってしまったようです。

でも、そこがまたいいじゃありませんか。ビアンキほど浮ついたイメージもなく、デ・ローザほど高級路線でもなく。。。知る人ぞ知る、そういうのが好きなのです。親会社が大手フレームパイプメーカーのコロンバスというのも、何となく信頼が置けるというか。ちなみに、フォークとリアステーのみカーボン、あとはアルミです。車重実測9キロ弱。
購入したのはイギリスのウェブショップ http://www.wiggle.co.uk/。日本語表示も可能で、日本円表示が可能なこと、ある程度買うと送料無料になることから、日本でも人気なサイトのようです。

台湾で作られたイタ車をイギリスのサイトから買うイタリアに住む日本人。なんとも面倒くさい時代ですね。まあ、僕がここモントットーネにいる理由を考えてもかなり面倒くさいものがありますから。人(自転車)のことは言えませんが。とりあえずカーボンフットプリント的には最悪です。自転車だからエコ、というわけにも行かないようで。

そうそう、この自転車に決めた理由のひとつが、カンパニョーロのパーツで組まれていることでした(ヴェローチェ・グレード ロゴから見るに2011モデルらしい)。
今やイタリアで見かけるチャリも8割以上がシマノのパーツで組まれています。イタリア人チャリダーの信頼や絶大です。ただ僕にとってカンパ(ニョーロ)は、やはり昔サイスポを読んでいた頃から(もしかして俺、定期購読してたか?)ばくぜんとしたあこがれを感じていたブランドでした。
いいでしょ、このブレーキレバーのなめらかなラインが。こりゃ、今回のベストショットだな。このよさが分かるあなたは僕と同じ、パーツフェチです(笑)男ってやっぱり子どもだ。マニア万歳!

よく考えてみれば、サッカーにもファッションにも、ルネッサンスにも四大都市観光(ローマ・フィレンツェ・ベニス・ミラノ)にも元々興味がなかった僕ですが、恐らく唯一、うすらぼんやりとあこがれていたイタリアといえるものがあるとすれば、それがこの国のチャリンコだったようです。

だからなんだと言われたら、ただそれだけの話ですが、もうちょっと早く気づいていれば、イタリアに来てからこの方、また別の道もあったかもな、と今更思うこと多々ありです。
かなりの遠回りをして来たが、やっと会えた。
なあ、チネリ。

6 comments:

  1. いいなぁカンパ。。。
    ボクのはGIOSでコンポはシマノだよ。

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  2. いいだろカンパ。ノビのジョスもカンパで組み換えちまえ! いいぞお。

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  3. こうして写真で見るとヘッドのFSAのマークが邪魔だな。ヘッドパーツだけはなぜかカンパじゃない。マークを消してしまおう。

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  4. かっこいいですね、、、カンパはやっぱりカンパ、2008年、取材で訪れたとき、確かヴェローチェから上のグレードはまだイタリアで作っていました。
     自分は鉄の自転車ばっかり、、、でも美しい、、自己満足の世界です。そうそうテルツァーニ氏の奥さんとは交流が続いています。先日もお店に寄っていただきました。

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  5. チネリ、Dinamoのロゴがおもちゃっぽいところをのぞけば、デザインも気に入っています。
    ヴェローチェはまだイタリア製のようです。それも嬉しい誤算でした。
    アンジェラさんとはすっかりご無沙汰しています。いつかオルシーニャまでふらりとバイクで行って見ようと思いつつ、もう数年が経ちました。

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  6. 鉄の自転車、と言えば、友人にもらった30年もののフランチェスコ・モゼールのロードは、クロモリフレームで、タイヤにいたるまでイタリア製でした。サイズがちょっと大きいので、レストア後はほとんど乗っていませんが。当時のカンパのパーツ(グランスポルト・グレードです)もいかにも手作りという感じで美しいです。

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