2007-03-27

人が忙しい時に限って空は、



とてつもなくきれいだったりするので、困ります。
部屋着の半分パジャマみたいな格好を脱ぎ捨てて、温かい格好をして、バイクに跨がり、さっそうと村の一番高みのサン・ロレンツォの丘まで行って、写真を撮れば、今、窓の外を横切りつつある雲が、今のままの色を保ったまま、そう、あの何とも言えない、何とも言えないから写真でトルしかない、色をきっとまだ保ったまま、丘の上にいてくれるだろうに、、、、しかし、あの色は何だろう、いわゆる雲の白ではない、青みがかかっているのはまちがいないけど、何か金属を思わせるような、すこしくすんだ青。 水色というには暗くて、ねずみ色というようなネガティブなトーンじゃなくて、間違いなく、質感はあるのに、金属っぽくもあるのに、透明感もあって。青とブロンズを混ぜて、薄く伸ばしたものの後ろからライトを当ててみた感じ、、、とも違う。何かに似ているようで、具象の例は浮かばない、あえていうならば、いつかの心模様とも似ているけど、それがいつどこで感じたものだかは分からない。明るいか暗いかと言われれば、間違いなく暗いんだが、では暗い冷たい色なのか、と言われると、やはり雲は柔らかなものだから、どこか血が通っているというか、温もりがあるというか、いやちがう。暖かくもないが、暗くはない、生きている、それは間違いない色なのだ、、、、

とごちゃごちゃ考えている間に、雲は窓枠のフレームを去り行き、その一瞬しか、何万年に一度も正確に同じ色はきっとないだろう、あの色は消えてなくなりました。こうして、いつも僕の前をシャッターチャンスは去って行くのです。

思考のスケッチというジャンルがあるのか知りませんが、メモ代わりにそのまま五分間の思考の同時通訳をアップしてみます。読みづらいでしょうが。

写真は先日の空、窓から。

2007-03-22

イタリアも携帯各社の競争激化のおかげで、ちょっと運のいい話

こちらはTIMです。マリア・ボルデッリ(半仮名)さんから、あなたが番号ポータビリティー制度を利用して、携帯電話の契約をTIMからTREに変更するとの通知がありましたが、本当でしょうか。確認の電話です。

いきなり、こんな電話を受ければ詐欺か何かと思わないだろうか。しかも妙に気安い口調だ。

マリアなんて知らないです。何の話ですか。

あ、そうですか、変ですね。ところで、あなたはTIMのサービスをどう思われますか?将来的に番号ポータビリティー制(番号を変えずに、契約会社を変えるシステム)を利用される意志はないと、TIMに忠実なお客様でいて下さると、宣言していただけますでしょうか?

めちゃくちゃ早口である。ますます怪しい。

もしも宣言して下されば、50ユーロの通話ボーナス、さらには特定のひとつの番号への1000分の通話無料、そして、他の電話への0.10ユーロ/分の特別電話料金もプレゼントしますよ♡

裏がありそうな話だ、、、さりとて、田舎に住んでいる自分には最新型のUmtsを売り物にするTreに変えるつもりもないし、一応、本当にTIMからの電話のようだ。

Treが欲しけりゃ、番号変えればいいんだし。

では、宣言して下さい

はい

あなたは番号。。。。125の保持者ですか

はい

お名前は

イーダ・リョウスゥケェ

番号ポータビリティーを利用してTreに移行するつもりはないと宣言され、TIMのボーナスを受取られることに賛同されますか

はい

ありがとうございました
、、、、、

半信半疑で電話を切り、プリペイドの残金を確認してみたら、本当に50ユーロ増えてた。
プロフィールを確認すると、
妻の電話番号への1000分のボーナス通話 2007/9/18まで有効
0.10ユーロ/分の特別通話料金 2008/3/21まで有効

どうも本当だったようです。
説明では期限付きだとは、言われなかったけど。

特別通話料金の適用範囲はどうなっているのだろう。国際電話、遠距離通話、他社携帯への通話にも適用されるとしたら、すごい話なんだが。無理かな。

でも、そもそも、俺、電話しないんだよな。
これが。

考えてみれば、マリア・ボルデッリなんて本当は存在しないのかも知れない。TIMが多分、勝手に作った話で、何とか顧客を引きとどめておこうとして、あみだした手段なのだろう。
これもまた、とてもイタリアらしい話だ。

2007-03-20

新写真ギャラリーの試作品 New Foto Gallery TEST

http://www.ryosukal.com/foto/new/index.html

新しい写真館の準備。テスト段階です。写真もまだ修正してませんが、こんな感じでやっていこうと思います。画像でかすぎるかな。コメントお願いします。
iPhotoと連動するフリーウェア、Galerieを利用しています。

E' una prova per la mia nuvoa galleria fotografica. Utilizzato "Galerie" il programmino che cammina insieme a iPhoto.

2007-03-18

Foce e Montemonaco



Foce di Montemonaco
Questo è uno dei posti più preferiti da me intorno a Montottone, ogni volta che metto il piede in questa valle, dimentico di essere in un paese straniero ma semplicemente avvolto dalla natura che, dovuque ti trovi, sempre ha una stessa forza che mi parla in un modo mistico o meglio mi comunica attraverso il "silenzio"; e una volta riesci a catturare la sua voce, sei dentro di esso, e riesci a dimenticarti della tua piccola esistenza completamente. Che liberazione!

altre due foto sono di Montemonaco, la rocca

Google Earthとブログと写真とイタリア語と日本語を組み合わせる実験。
先日に引き続き今日もシビッリーニ山脈へのドライブ、妻と友人との三人で急ぎ足でフォーチェ谷に行ってきた。
やはり、イタリア語で書いたことを訳すのは、仕事みたいで疲れるので、今日はそれだけにしておこう。表現が日本語よりも赤裸々になるので、日本語だといくらか恥ずかしいし。
日本からの訪問客があるたびに、時間があればきっと連れて行く場所です。

後の2枚はフォーチェの近くのモンテモナコです。

2007-03-16

マルケ州最高峰をバイクで!


最高峰Monte Vettore(2476m)、バイクで登れないことはないだろうけど、国立公園のため禁止です。

ただ、その足下まではバイクで行けます。写真の峠Forca di Prestaです。

マイミクのGiancarloさんが中部イタリアの旅の途中、何とモントットーネの僕のところまで来てくれました。一泊二日と短い時間でしたが、Montottone(バール、陶芸工房、San Lorenzoの丘)、Fermo(トラットリアDa Emirioおよび広場)、 シビッリーニ山脈のFoce、Monte Monaco、そして写真のForca di Prestaと、強引に盛りだくさんツアーをしました。いやあ、楽しかった。

旅の仕方や楽しんでくれるポイントが割と、自分に近かったので、時間的に少々無理でもあれもこれも見せたくなってしまった。

ジャンカルロさん、
プロ級Ducatiレーサーのあなたに教えていただいたライディングポジション、何よりの宝です。これで、マルケ州日本人ライダー、第一位の地位がますます近づいて参りました。
次はふたりでバイクでのんびり回りますか。
中島みゆきでも聴きながら(笑)

2007-03-12

カスタマイズギターYamaSon-LD10完成!

現在、所有ギター数
日本から持ってきたアコギ(ヤマハLD10、マーチンD35)2本
中古でこっちで購入したエレキ(エピフォン・レスポール)1本
妻にプレゼントした(という言い訳つきの)3/4サイズ・ミニギター(テイラーBaby)1本
そして、前回帰国時に購入したエレガット(タカミネTDP110)1本
計5本、、、

ブルースをぶんぶん鳴らせるギブソンギターが欲しい!
そんな思いを抱えて前回日本に帰国したものの、結局買えなかった。ギブソンは中古で探してみたものの、予算内で良いものが見当たらなかったのと、実際自分が惚れていたのはほとんど音そのものより 「ブルースはギブソン」というイメージでしかなかったこと、人気の高いギブソンよりも同じ値段なら別のブランドでもっと良いもの(ギルドとか)があるのではないか、、、などといった逡巡を重ねるうちタイムオーバー。買ったのは手持ちに無かったガット(クラシック弦)ギターだった。

中古楽器は、電化製品・中古カメラ・本とならぶ、日本の方が安いもののひとつなのです。

モントットーネ帰投後のある日、というか4日前のこと。
生まれて初めて買ったギターであるところのヤマハ LD10を眺めていた。
もはや10年以上を経たこのギター、購入当時6万、台湾製、なかなか悪くない音を出す。
三島の学生時代に駅前で雪の中ブルーハーツを弾きまくったり、中国留学時代にも活躍しまくった、一番良く弾きこんできたギターだ。
よくよく見ると、バインディングもしっかり貝(かプラスチック)で綺麗に仕上げられており、未だ、ネックの異常もない。ミディアムゲージを張りっぱなしで放っておいたにしては、すごぶる状態も良い。
それに引き換え、4倍以上の大枚を払ったマーチンは何だ。買ったその年から、妙な塗装剥げやネック起きが発生、トラブル続きである。大学時代、みんなには、「ギターじゃなくてケースがウン十万するんじゃねえの」と馬鹿にされてきた(みんな、イタリアにきてから乾燥しているせいか、マーチンも鳴り出したよ)。

さらによくよく見ると、このギター(バック緑の写真)、肩が丸い。あこがれていたギブソンJ-45(バック白の写真)と一緒だ。音だって、繊細なマーチンD35よりは、ずっとメリハリがあって粗っぽくて、いい意味で安っぽくって、ブルースっぽい。

このヤマハ、ギブソンにしてしまおう!

そう決まってからは早かった。道具は全て揃っている、なにせ義父は家具大工だ。
1. 紙やすりでトップの塗装を落とす
2. 長年の扱いの悪さから入ったクラックは、湯煎をして作った動物性のニカワで全て補修。乾燥時、クランプの届かぬところは、強力なマグネットで代用して固定。
3. 紙やすりで仕上げ、木板に直接スポンジで水性塗料でサンバースト塗装をほどこす。
4. 着色終了、乾燥後、ニトロと呼ぶクリアー塗装で下塗りを施す(義父がやってしまった)。
5. 乾燥後、紙やすり仕上げ、
6. セラック(バイオリンにも使われる伝統的ラッカー、gommalacca)を何度も塗り込み、仕上げて行く(これも義父がほとんどやってしまった、、)
7. つや出し剤を使用して、仕上げ!

完成です、名付けて、Yama-Son LD-10です!

どうですか、新品のギブソンよりも、ブルージーなギターができ上がりました!

あとは、カナダ人ハーモニカ吹きの友人がアジア出張から帰ってくるのを待つだけだ、、、それまでにバディガイ並に腕磨いといてやるぜ、、、

2007-03-11

過去のミクシィ記事移行完了

これまでのミクシィ日記をブログに移行完了。これで心置きなくブログをメインにできる。ただ、残念なのは日記に書き込んでもらっても、みんなのページにコメント履歴が更新されないこと。みなさんのページからチェックはできなくなりますが、基本的にコメント返信は必ずします。

モントットーネにもADSLがやって来て、大分仕事の効率が良くなりました。
今は仕事部屋ではなく、下の今からibookでワイヤレス接続してます。テレビで映画を観ている時、CMの度にネットサーフィンできるというのはいいですね。(了)

日記を外部ブログに移行しました

さて、ミクシィに上手く反映されるかな。何でも外部ブログだと4時間くらいミクシィへの日記アップが遅れることもあるらしい、、、何でこんな面倒くさいことをするかというと、まあ、ミクシィやってない人にも見てもらえたら嬉しいな、というのが第一の理由です。

だって、新しい出会いがあるたびに、「えっ、ミクシィやってないの?」とは、やはり聞けないじゃないですか(笑)

将来的なコンテンツの拡大(例えばテルツァーニの訳を連載するとか)を考えた時にも、タグ・カテゴリーによるインデックスを作れたりするのは、やはり、いわゆるブログの方が強いかなと思ってます。

宣伝の表示がないのも、いい。

テスト中なので、「あ」だけでもいいですので、コメントしてみて下さい。

2007-03-08

窓からの風景、夏に向って

雲と光だけ見てると、窓の外は夏のような色です。
嬉しくなって、写真を撮りました。

先日二ヶ月ぶりに髪を切りに行った、隣村の床屋。
アル・パチーノ似の哀愁漂うオヤジの店です。
「良い天気だね」
「ああ、今年は冬がなかったな」
「そうだね」
「ここらでお湿りがねえと、また水不足だ、、、」
「農家は大変だね」
「まったくな、、、世の中どうなっちまってんだか、、、おう、一服するか」
「タバコも高くなったね」
「まったくだ、、、みんな政治のせいさ」

と、いつも、最後は愚痴になるのが、彼との会話のパターンです。
そんで、一応法律で禁止されている店内喫煙をふたりで、窓際で始めるのです。

散髪も毎年値上げが激しく、確か昔は7000リラ(訳3.5ユーロ、500円)くらいだったのが、今は7ユーロ。七年で二倍も上がりました。タバコも同様。

2007-03-02

春の宵闇、、、か?


もはや、春のようですね。
日本もそうらしいですが、イタリアも春の空気です。

夕闇が妙に青いのを見て、「ああ、春だ」と思いました。
この色は、僕のなかでイタリアとかなり密接に結びついています。

春と言えば、麦畑もだいぶ、青くなってきました。