2011-12-24

シーズン初雪山 Foce-Laghetto P.Borghese-Fonte dell'Acero-Foce

Cima Vallelunga (2011m)

寒中撮影は行くたび学ぶことが実に多い。

寒いから、光待ちでじっとしているのもつらい(対策:ツェルトを被るとか)。
寒いから、アングルを探すために歩き回るのがおっくう(対策:気合い&防寒着)。
寒いから、厚手の手袋をしたままカメラの小さなボタンを押すのが非常に困難(対策:手袋をひとつ薄手にして操作、オーバー手袋と併用)。
寒いから、注意力散漫になり、物を落としたりする(たとえば今回はカメラバッグの横に差しておいた「はず」のサングラスをなくした。バックアップ兼強風用のゴーグルがあったから雪目にはならず)。
寒いから、、、

でも、覚えることがいっぱいあるのは楽しい。発見につぐ発見があるし、回を重ねるごとに成長を感じられるから。よちよち歩きを始めた娘がやけに楽しげなのは、多分、同じ気持ちなんだろう。そう、山を歩いている時の僕は、たぶん1歳児なみに世界と新鮮な気持ちで向きあうことができる。

ただし、
37歳なりの分別もきっとあるから、安心してください。ちゃんと帰ってきますよ。

2011-12-02

Le foto di ombre 影を撮ること

Ultimamente amo scattare questo tipo di foto di ombre durante la passeggiata quotidiana con la bimba sul passeggino. 
毎日、ベビーカーを押して歩くついでに村の写真を撮りためている。
最近のマイブームはこうした影の写真。
ちょっとおもしろいでしょう。








これまでなかなか上手く撮れなかったオリーブの木も、影ならほれこの通り、いかにもオリーブだ。

2011-11-20

ちょいと忙しくなってきたので

Sempre dai Sibillini, precisamente dal Passo di Palazzo Borghese dove ho bivaccato 12-13/11/2011. Altre foto sono in fondo della pagina qui. 


簡単に、先週末(12〜13日)の山行写真から一部、載せます。その他の写真こちらにて。ページ下方の2011-11-12 / 13と記されたものがそれです。


夕暮れの雲海、風が強くて寒くて、しかも例によって稜線の西側、ウンブリア州側に出るのが遅れて日没直前からの撮影とになり、短期間の勝負となりましたが、素晴らしい光景でした。またひとつ、撮りたい、何度も撮り直したい、再チャレンジしたい風景に出会えました。このところ毎回、そんな感じ。幸せなことです。また来ればいいや、そう思える距離に住めることが何よりありがたく。







泊まらなければ、そして、腰を据えて撮らなければ、見えない山って、確かにありますね。

2011-11-03

Argentella again, 再び同じ山で泊まる

Sono tornato per la terza volta in un mese a dormire con la tenda sotto l'Argentella. La Laputa si vedeva poco, ma ci sono state altre scene fantastiche...

またしても同じアルジェンテッラ山の下で天泊。朝、2時間ほどラピュタ待ちしましたが、今回も雲が厚すぎでボウズ(釣果なし)。
ただ、それでも満足でした。三脚を構えて同じ風景をじっと眺めていることに、このところ新鮮な喜びを覚えています。以前は「かなりのペースでひたすら歩く+ついでに写真」という山行スタイルだったので、風景と対峙するための山行がなかなか楽しい。なんというか、より深く山と(大きく言えば宇宙と)つきあっているような気分。


初日、稜線手前でまたも日が落ちて。下界は曇ってましたが、1900m付近からいい感じに雲海の上。

M. Argentella dal Passo di Palazzo Borghese.
奥がアルジェンテッラ山。日没直後。
Orione poco prima dell'alba
オリオンとテント


all'alba
朝焼けの尾根と雲海


il Castelluccio di Norcia era sotto la nuvola e si vedeva appena la punta
ラピュタ撮影スポットの動画。この通り厚い雲の下でした。 


Rifugio di pastori?
羊飼いのシェルター(避難場所)でしょうか?不思議な潅木の下に石垣が積んでありました。
今度泊まってみるかな
alberi dorati: non è una foto ritoccata ma tutto colore naturale!
イタリアの紅葉らしい紅葉ってなぜか記憶になかったのですが、
あんがいバカにできねえな、と今回の山行で想いました。

2011-10-24

Castelluccio volante again, ラピュタ撮影再挑戦

Queata volta con la tenda, sono tornato alla stessa cresta per fotografare di nuovo il Castelluccio.

ラピュタ撮影を再挑戦しに、前回と同じ稜線に向かいました。今度は気温五度、風速10メートル強(体感温度約零下五度)の予報が出ていたので、タープはやめてテント泊。  早めに出発してカステッルッチョ村の夕景と日の出を撮るつもりでしたが、チョロチョロ写真を取りながら歩いているうち、やはり日はくれてしまい、稜線の反対側の村は闇の中。しかも朝のカステッルッチョには期待していたより高い雲がかかっていて、前回の風景の再現はならず。
もしかしてこの間のラピュタ状態は生涯二度とないシャッターチャンスだったのかも。ある意味、どんな風景もそんな二度とない光景なのでしょう。

で、今回の一期一会。

Palazzo Borghese
al tramonto
M. Porche e Palazzo Borghese
all'alba
Redentore

Castelluccio di Norcia
Tenda: Nippin Messner 5050 single wall

今回学んだことメモ
山行:
・横向きに寝る癖があるのだが、背中が妙に寒かった。これは多分、着込んでいたフリースの背中がもはや消耗しきっていたため(普段着兼用にしていると、車の運転や昼寝で背中がまずつぶれるようだ)。山用の服はやはり山のためにとって置かないと。次回はいよいよ重たい冬用のダウンシュラフを担いでゆくか。あるいはフリースを新調するか。単純に仰向けになって寝ればいいのだけれど、それが一番難しいかも。
・ビールは重いしたいして温まらない。グラッパかヴィーノコットかヴァルネッリかとにかく度数の高いやつににすること。

写真:
・夜景の長時間露光で絞り開放を使うとビネットと呼ばれる影が写真の四隅に顕著に出る(RAWの後処理で多少は改善可能)。次回は1段、2段絞ってみること。
・新調のストーンバッグ(VANGUARD SB-100、e-bayでドイツから購入)は強風下の三脚の安定に効果絶大。
・デジタル夜景写真のコンポジット合成について学ぶこと。
・夜の撮影を考えると普通の山行よりも防寒対策必要。カイロなど。長時間露光時は空のザックを背負っていくと風よけになるし、下に敷けば尻も暖かい。



2011-10-04

Castelluccio volante: ラピュタは本当にあったんだ!

Sono andato a dormire sulla cresta fra M. Argentella e Palazzo Borghese per fare foto di Castelluccio di Norcia in nebbia. La vista era proprio quella che aspettavo, ma non aspettavo che le mie foto così sfocate...

先週末にひさしぶりに泊まりがけの山に行ってきました。初のタープ山行。2100の稜線でタープ(知る人ぞ知るシルウイング)を張るには、もうちょっと寒すぎたようです(微風で体感5℃程度かと)。おニューのモンベル寝袋(U.L. スーパースパイラルダウンハガー3番)でもしばらくは足が寒かった。タープはいい天気なら軽くて開放感もあってすてきですが、風のない森林限界以下で使うのがやはりよろしいようです。寒くて寝不足になるくらいなら、たとえ1キロ重くてもテントで快眠がいい。

いいな!と思う写真がいくつか撮れたので載せます。残念なことにちょっとピンボケが多いですが、その辺は今後の課題ということでご容赦を(正直、僕の腕の問題なのか、1万円で買った中古レンズSIGMA 18-200の不良なのか、今一つ解明できてないのです。多分、両方)

ラピュタのように雲の中に浮かんで見える村はカステッルッチョ・ディ・ノルチャという高原の村です。高原盆地の丘の上にある不思議な場所です。先々週、母を連れていった時、盆地はすっかり霧の中でした。そうか、と思って狙っていったら、ちゃんと待っていてくれたのがこの風景。

まずは夜。

 Integral design Sillwing Tarp & M. Porche

 M. Porche

そして翌朝。

 Palazzo Borghese e M. Porche all'alba

「すごいや、ラピュタは本当にあったんだ!」

Castelluccio di Norcia come "Laputa - castello nel cielo"







 un greggio sulla Forca Viola

羊は本当とんでもないところに登っていきます。
やはり時々、墜落死するとか。きっとおおかみたちのご馳走になるのでしょう。


2011-07-25

sono volato! 飛びました!


空から見下ろすモントットーネ。わが家は右奥手前。
こうして見ると、結構みどりが多いね。
続きはまた後日。。。

2011-04-24

Pasqua in Santuario di SS.ma Faggeta di Priora, ブナの森という聖域

Per la mia pasqua non ci vuole né sacerdote né la chiesa: ci vuole solo il silenzio che senti in un posto come questa foresta. Ad ogni scatto prego e ringrazio. Ma non vi dico verso "chi" o "cosa" rivolge questo mio atto. Lasciamo perdere le definizioni con le parole: non servono in questo santuario.








復活祭の前夜、山に入りました。ぶなの森は霧のなか。どこまでも深く、やわらかで、静かな霧のなか。

この静けさがあれば、教会も聖書も僕はいらない。

2011-04-17

しゅんみょ日記: 最初に足を運んだ地。

妹のつれあいで、お坊さんのしゅんみょ君が今回の震災の被災地に通っている。その体験記を書いたブログ。おすすめです。

しゅんみょ日記: 最初に足を運んだ地。: "私が最初に足を運んだ地は、福島県はいわき市でした。 同じ宗派のお寺と連絡が取れたので、物資を車に積み込んで、そのお寺に向かうことに。 3月23日でしたから、震災からは12日後のことです。 高速道路は波打ち、朝から震度5の余震も。カーナビのVICS情報では高速道路を降りろ..."

2011-03-18

日本での笑顔

生まれて初めての日本滞在は残念ながら短いものとなりましたが、日本の家族・親戚に会えたことがそれでも、やっぱり嬉しかったようで。

Il suo primo soggiorno in Giappone è stato purtroppo interrotto dalla causa nucleare troppo presto. Comunque sembrava molto contenta di vedere i parenti nipponici:

Pentax K-7 & Tamron 90mm f2.8 macro 

2011-03-15

残念ながら、いち早くイタリア帰投

Torniamo in Italia prima del previsto. E' molto triste lasciare la terra natale in un momento come questo. Ma sembra che sia giusto che io parta per la bimba. Forse no. Veramente non lo so. E non mi chiedete se era giusto.

もう少し、故郷の春を楽しみたかったのですが。
今回の原発騒ぎでイタリア側の家族が余りに心配していることもあり、
地震に不慣れで、しかも幼子を抱える妻がなかばパニック状態なこともあり、
残念ながら、不承不承、明日イタリアに戻ります。
逃げるようで済まないのですが、実際に逃げる訳ですが、
心からみなさまの無事を祈ります。
また早く帰ってきたいです。
なんだかんだ言っても、僕の故郷は今もこの国にあるようで。